『文化』とはなんでしょう?
広辞苑によると
人間が自然に手を加えて形成して出来た物心両面の成果。
衣食住を始め技術・学問・芸術・道徳・宗教・政治などを生活形式の様式と内容を含む。
『文化』とは…
人間が作り出してきたものであり、
人間が作り出していくものなのでしょう。
今、世界中どの国でも簡単に行けるようになりました。
またインターネットでも簡単に他の国の文化に触れることができるようになりました。
世界のいたるところで文化の融合が起きています。
例えばアジアのアーティストがヨーロッパに行き、
ヨーロッパ芸術に触れ、影響をうければ彼の中で文化の融合がおこります。
たくさんの人や社会が他の文化に触れ合い、影響を及ぼし合い、
混ざり合うことよって、世界の文化はさらに新しく深いものになってきました。
『グローバリズム』とは…
世界各国が得意な分野の生産に専念することで生産率を上げ、世界規模でみた生産量を増やすことを目指しています。
その結果、国という枠を超えて貧困層を救い、世界を豊かにすることが目的です。
それではこの『文化』のグローバリズムもまた同じように、
地球を豊かにし、貧困層を救うことができるのでしょうか?
答えは…イエス!
その答えはこの美術館にありました。
HADEDA
この美術館のオーナであるデシレー・アームストロングさんは、メキシコ、グアテマラ、ペルーへ美術品、骨董品などの買い付けにいきます。
デシレーさんはこの美術館におく商品は、南アフリカでは絶対に手に入れることができないものだけを置くことをポリシーとし、実際美術館の商品の95%は南アフリカでは手に入れることのできない南米のものです。
デシレー・アームストロングさんは言います。
「私は南アフリカよりも貧しい国に買い付けに行っているわ。それは私が商品を安く仕入れるためだし、彼らも私に商品を売ることで生活を成り立たせることができるからよ。商売ってそういうものでしょ?」
「でもそれだけじゃだめなのよ。」
「南アフリカで人が見たこともないような商品を売れば、人はめずらしい!おもしろい!って興味を持ってくれるし、作品も売るこができるわ。
でも、珍しいものって飽きるのよ。」
「それで私の商売は終わり…インターネットで誰でも簡単に見ることができるようになった南米の彼らの作品もいつかは珍しくなくって売れなくなるじゃない。」
「確かに私のお店は珍しいものを売っているわ…でもそれだけじゃないの。」
「なんだか分かる?」
「私が南米に買い付けに行く時、私は作品をただ買うようなことはしないわ。
だってその作品は珍しくて、奇抜で興味深いものではあるけれども、私の家に飾って、普段使えるようなものはないのよ。
だってあれは彼らの文化であって、私のではないもの。」
「だから私は彼らにアドバイスするの。
彼らの文化を使った新しい作品を作るように…よ。」
「私の家でも私の友達家でも使いたい!って思えるような作品を作ってもらうの。
もちろん彼らの文化のままでね。
そして私はその作品を買いここで売っているのよ。だからここにある作品は南米の彼らの文化であり彼らが作り上げたものだけど…」
「南アフリカ規格…世界規格なのよ。」
「ただ珍しいだけのものじゃないから、彼らももっと多くの人にアピールできるようになるだろうし、私も自分の家でも使いたいと思うような作品を売れるわけ!」
「すごくなんかないわよ!
こんなんこと買い付けする人はみんなしていることだわ。
今南アフリカのお土産屋に売っているセンスのいい、おしゃれなものだっていっぱいあるでしょう?あれだってヨーロッパとアフリカの文化の融合なんだから。」
「みんなが幸せになる…それが私の商売ね。」
HADEDAの写真をもっと見たい人は⇒南アフリカ新婚生活
【お知らせ】
メルマガ: 海外生活7年、5つ星ホテルの接客業で苦労末に身に付けた
最も効果的な自分の見せ方、伝え方。
メールマガジンでその方法を毎週お知らせしています!
>> 「相手の考えていることが手にとるように分かる」ブログ: 誰も知らない『アフリカここだけの話』書いています。
>> 南アフリカで夢の新婚生活!?ツイッター: アフリカ最新ニュースと今日のご飯つぶやいています。
>> @yui_hanadaNumber:ワールドカップ期間中4回連載
「花田由衣のワールドカップ南アフリカから実況中継」
著者プロフィール
花田由衣
1980年生 / 青森県出身
世界中をバックパッカー旅行したのち、06年06月より南アフリカに滞在。コンゴ人に交じって英語を学び、ケープタウンカレッジでアートを学んだ後、08年9月から今年3月まで豪華列車ロボスレイルの乗務員として働く、その後ヨハネスで結婚、新婚生活中…
ブログ >> 南アフリカで新婚生活!?
【花田由衣の南アフリカ便り】文化の融合は世界を救う! is a post from: http://www.capetownnews.jp/